はじめに
玄米は白米より外皮部分のぬか層が付いている分硬いので、炊くのに時間がかかります。
今回は、色々な鍋を使った玄米の炊き方をご紹介いたします。
炊く前の注意事項
白米と玄米は水加減や炊き時間などが異なるため、混ぜて炊くことはあまりお勧めできません!
玄米の洗い方
①もみ殻や傷んだ米を取り除き、ボウルに入れて水を注ぎます。
最初に含む水分を一番吸収するので、浄水器の水やミネラルウォーター(軟水)などの美味しい水を使いましょう!
②手で軽く円を描くように混ぜながら、2~3回水を替えて洗います。
※白米のように力を入れて研ぐ必要はありません。
浮いてきたもみ殻を取り、玄米の表面に付いたゴミや埃を軽く洗い流すようにします。
圧力鍋を使った炊き方
炊き上がりの特徴
1浸水時間
2時間から一晩(7~8時間)浸水させます。
①ざるに上げて水気を切る。
②容積で玄米の量の1.2~1.5倍の水を圧力鍋に入れる。
夏場の気温が高い時期は発酵することもあるので、1~2時間ほどが望ましいです。
長めに浸水させたい場合は、ボウルなどに入れて冷蔵庫の中にいれて置きましょう。
2火にかけて炊く
①1合につき、塩1つまみを加える。
②圧力鍋のふたをして、中強火にかける。
③圧がかかってきたら弱火にして20~30分炊く。
塩を入れることで、玄米特有の臭みをやわらげて、甘みを引き出してくれるよ!ミネラルのバランスもより良くしてくれるんだ!
3蒸らす
火からおろして、圧が自然に抜けるまで放置しておきます(5~10分)。
時間経過後、しゃもじで優しく上下を返すように混ぜます。
土鍋・鋳物ほうろう鍋(ルクルーゼやストウブなど)
炊き上がりの特徴
夏場にもっちりした玄米が重たいときに、土鍋炊きはあっさりしていておすすめだよ!
1浸水時間
6~12時間ほど浸水させます。
①水加減は、容積で玄米の1.5倍~1.8倍にします。
2火にかけて炊く
①1合につき、塩1つまみを加える。
②ふたをして、中火にかける。
③沸騰したら弱火で40分~60分炊く。
3蒸らす
火からおろして、15分程蒸らす。
ステンレス鍋
なるべく底の厚い多重構造の鍋が焦げ付きにくく使いやすいです。
炊き上がりの特徴
硬さがやや残るので、パエリアやピラフなどを作るときにオススメだよ!
1浸水時間
6~12時間ほどです。
①水加減は、容積で玄米の1.8倍~2倍にします。
2火にかけて炊く
①1合につき、塩1つまみを加える。
②ふたをして、中火にかける。
③沸騰したら弱火で40分~60分炊く。
3蒸らす
火からおろして、15分程蒸らす。
炊飯器
炊き上がりの特徴
※玄米炊きの機能がある炊飯器は、土鍋で炊いたようなふっくらとした仕上がりになります。
※玄米炊きの機能が無い炊飯器では、さっくりとした炊き上がりです。
1浸水時間
6~12時間ほどです。
①水加減は、容積で玄米の1.5倍~1.8倍にします。
2炊く
①1合につき、塩1つまみを加える。
②白米と同様に炊く。
炊いた後の玄米の保存の仕方
1日で食べきるなら、おひつで保存すると一番美味しく食べられます。
1日で食べきれないとき
炊き立てを小分けにしてふんわりとラップに包みます。
冷蔵保存は、2日ほど。
冷凍保存は、1週間ほどで食べきるようにしましょう。
保存した玄米を美味しく食べる方法
冷蔵保存した物は、ぱらりとしているので、『チャーハン』『リゾット』『ライスサラダ』にすると、調理しやすいです。
冷凍保存した物は、電子レンジで手軽に解凍するのが便利ですが、ひと手間かけて、室温に戻してから、蒸しかごや、蒸し器で温めると、より炊き立てに近い美味しさが味わえます。
冷凍保存が長期化(1ケ月ほど)した物は、味が落ちるので、『チャーハン』『雑炊』『リゾット』『ライスサラダ』などに活用してみてください。
炊くのに失敗したら
玄米を炊くのに挑戦して、一番失敗が多いのは、硬さが残ってしまうことです。
私たち現代人は、白米の柔らかに慣れているので、硬いご飯はちょっと食べにくいですよね。
硬さが残る原因は、『浸水時間が短い』『水が少ない』『火加減が強すぎた』という場合がほとんどです。
硬すぎた場合は【雑炊】【リゾット】にアレンジしてみましょう♪
【簡単アレンジ】リゾットのレシピ
材料(2人分)297カロリー
・玄米ご飯(茶碗2杯分)280g
・しめじ・・・・・・・50g
・玉ねぎ・・・・・・・1/4個
・にんにく・・・・・・1/2片
・オリーブオイル・・・小さじ2
・水・・・・・・・・・300ミリ
・植物性固形ブイヨン・1個
・白みそ・・・・・・・小さじ2
・塩・・・・・・・・・少々
・こしょう・・・・・・少々
・イタリアンパセリ・・適宜
作り方
①
・しめじは石突きを取り、小房に分ける。
・玉ねぎ、にんにく、イタリアンパセリはみじん切りにする。
②
・鍋にオリーブオイル、にんにくを入れ、中火にかける。
・香りがたってきたら、玉ねぎを加えて炒める。
・玉ねぎが透き通ってきたら、しめじを加えてしんなりするまで炒める。
③
・玄米ご飯を加えて炒め合わせる。
・全体にオリーブオイルが回ったら水を加える。
④
・煮立ったら、植物性固形ブイヨンを溶かし入れて中火で煮る。
・水分が少なくなってきら、白みそを加えて、塩コショウで味を整え、火を止める。
・器に盛り、イタリアンパセリを添える。
最後までお読みいただきありがとうございました。